【コロナうつ_自宅での過ごし方】自宅で出来るメンタルヘルス  ③神経発達障害の方へ

六番町メンタルクリニックより、今ご自宅で取り組める過ごし方を、お届けしております。
今回は、【神経発達障害の方へ】です。これまで経験したことのない状況が続き、イレギュラーな行動を求められる場面が増えており、調子が崩れがちな方がいらっしゃるかと思います。周りの方へのアドバイスも、簡単ですが載せましたので、参考にしていただければ幸いです。


① 自分にできることをやる
いつまでに収束する、と明確に区切ることは誰もできません。しかし、ワクチンや治療薬ができたり、自粛が功を奏するなど、以前の生活に近い状態に戻れると信じて、日本中の方がなすべきことを行っています。一番大切なのは、あなた自身が、身体も気分も健康でいることです。


② 入ってくる情報や刺激を、少なくしましょう
テレビをつけたままでいると、知りたくない情報、刺激的な内容も一緒に入ってきてしまいます。観る時間帯・時間数を区切って、必要以上に情報に翻弄されないようにしましょう。SNSについても、ミュート機能を上手に利用してください。
聴覚的・視覚的に苦手な刺激をシャットダウンして、安心できる空間を作るのも有効です。


③ 不安な気持ちが高まったら
見通しが持てない状況であったり、以前同じように不安を感じた場面を思い出したり、これまでのルーチンワークが崩れてしまったり、といった理由から、不安が高まりやすくなっています。
あなたにとって、少しでも気分が良くなる活動はなんでしょうか。それに取り組む時間を意識的に増やしましょう。安心するグッズ、空間、肌触りなど、感覚的に心地よいと思うものに頼りましょう。話のできる友人や相談機関へ、連絡しましょう。


④ 普段のルーチンをなるべく崩さないように
外出や行動に制限がかかる中でも、普段やっていることを、なるべく同じタイミング・順番で行ってください。寝起きや食事の時間はもちろん、仕事や学校があった時間には作業や活動をしましょう。


⑤ 周りの方へ
新しい行動を取り入れるとき、状況を説明するときには、「簡潔に伝える」「絵や図など視覚的情報の付随」「数字(回数・時間など)で行動を明確化する」といった点が重要です。
パニックやイライラ、焦燥感などが強いときに相談できるよう、普段利用している病院や機関に事前に確認しておくとよいです。また、上記の①~④が行えるよう、サポートしていただけるとよいと思います。


今回は、【神経発達障害の方へ】の情報をご紹介しました。