【コロナうつ_自宅での過ごし方】自宅で出来るメンタルヘルス  ②コミュニケーション・対人関係

自宅での出来るメンタルヘルス、ご自宅で取り組める過ごし方を、お届けしております。
以前から、メンタルヘルスの不調をお持ちであった以外の方にも、参考にしていただけます。
今回は、【コミュニケーション・対人関係】についてです。

SNSやWebビデオ通話などを使って、周りとコミュニケーションを図る】
すでに実行していらっしゃる方も多いと思いますが、直接会うことはできなくても、今は携帯電話やPCを使って、親しい人たちと交流をすることができます。しかも、web通話、テレビ電話、チャット式のSNS、ブログなど、自分の求める距離感に合わせた方法を選べる時代です。今まで使ったことがない、という方も、これを機会にチャレンジしてみると、意外と簡単だったと感じるかもしれません。遠くの友人や家族と連絡を取ることで、これまで遠く感じられていた距離感が、実はそうでもなかったと思えることもあります。

【気持ちを伝えてみる】
連絡をするからには、楽しい話ばかりをしなければいけないとお思いでしょうか。必ずしもそうとは限りません。今、あなたが不安や孤独をふと口にすれば、実は相手も同じことを考えていたり、思わぬ共感を得られることもあります。
相手の負担になるかもしれない…。みんなも頑張っているのだから弱音は吐けない…周りを思いやって、ご自身の中だけで解決することもあるでしょう。そのまま頑張り続けると、いつの間にか気持ちが、はち切れてしまうかもしれません。そうなる前に、信頼できる人にぽつりとつぶやいてみませんか。そういう人が身近にいない、という方は、専門の相談機関を利用することも一つです。

【家事を分担するなどして一人の時間を作る】
急に家族が一緒に過ごす時間が出来て、それがいつまで続くかわからない状態になると、息が詰まってしまうような感じがする人もいるかもしれません。これまでと状況が変わったのですし、自由に過ごせる時間は誰もが必要ですので、そう感じてしまうことに罪悪感を持たなくても大丈夫です。
重要でない家事や用事は、思い切って止めてしまうか間隔を延ばしましょう。食事作りやお風呂掃除など、誰がやってもいいのです。みんなで協力したり分担して、その時間に誰かが一人の時間を持てるようにすると、効率的です。たまには、家族全員が何もしなくてよい日を作ってみるのもよいと思います。

【相手も自分も予想外の事態下にあるのだと認識する】
思うように外出できず、慣れないテレワークや失業の不安、家事と家族の世話の増大に加え、メディアは新型コロナウイルスの状況や深刻な世界の様子を流している現在の事態では、誰もが気づかぬうちに疲弊しています。小さなことでイライラしたり、口論になったり、普段気にならなかった行動が不安に感じられたりと、対人関係でのトラブルも増えやすい状況です。
まずは、自分から相手の状況を想像すると同時に、そのイライラや不安の原因は、自分ではなく「今の状況がそうさせているのかもしれない」と考えてみましょう。また、ご自身も少なからず状況の影響を受けており、その相互作用が大きくなりすぎているのかもしれません。そんなときは、これまでより距離を保つことを優先し、思いやりやねぎらいの言葉を意識することが大切です。そして、すべてを自分が原因であると受け止めすぎないようにしましょう。

今回は、【コミュニケーション・対人関係】についての情報をご紹介しました。次回は、【神経発達障害】について、お伝えしたいと思います。